意外に早い!?電子ペーパーの実現 

【パリ=島崎雅夫】紙のように薄く、折りたたむこともできるA4判の1枚の画面に、新聞の紙面が次々と更新されていく――。こんな、厚さ1ミリの電子ペーパー新聞をフランスの日刊経済紙レゼコーが創刊100周年に当たる2008年に発行することを決め、準備を進めている。


 この電子ペーパーは米国のIT企業、E・INK社などが開発中。同社の場合、色の粒子を移動させることで文字や画像をカラー表示する。電気消費は表示画面を書き換える時だけ。ペーパー底部には特殊バッテリーと微小の電子部品が組み込まれ、無線LAN通信機能も内蔵されている。

大学生の頃から目を付けていた電子ペーパーがようやく実現するのか・・・
EINK社はちょっと前からソニー向けに部品を卸していたわけで、どうも成長の匂いがするとは思っていたけども。
まさか、2010年以降と言われた有機ELによる電子新聞の実現より早くなるとは思わなかった。


電子ペーパーは世の中のパラダイムを物理的に変革するITとリアルを繋ぐ最初のキラーコンテンツ(デバイス?)になりうる。なんて言ったってまず、駅から新聞がなくなる、その分のスペースが空く。廃品回収から新聞がなくなる。ゴミの日に新聞が置いてあるなんてこともなくなる。小さいことだと思う人もいるのかな?私はそうは思わないが・・・


電子ペーパーを数十枚束ねた本型の物を出せば、家から本棚がなくなる。
電子ペーパーが大きくなれば、ポスターになる。
CDがなくなるよりも遥かに大きいインパクトがおきる。
本屋は相変わらず存在し続けると思うけどね。


この電子ペーパのプラットフォームを握った会社が莫大な利益を生み出すことが出来るハズだ。
重要なのはコンテンツ。Web2.0でConsumer Generated Mediaの時代だと言われるが、基本的に本当に価値のあるコンテンツを生成している個人はほとんどいない。大量消費の中で消えてしまうような文章のほうが多い。(自分もご多分に漏れずだが・・)やはり向こう10年は相変わらず、既存の出版業の価値は消えないだろう。
電子ペーパプラットフォームを作る際には、この出版業との価値のある提携が重要となる。
これが普及してきたときに、真のCGMの時代が到来するのではないかと思っている。価値のあるCGMがそれ相応の扱いを受ける日が来る。


しかし、日本中にある印刷工場を潰すことなんて簡単には出来ないだろう?
そこら辺の旧モデルに関わってがんばってきた人たちをどう救っていくかの方が遥かに難しいのかもね。