任天堂の新ゲーム機でセガやNECのハードで出たゲームが遊べる

レボリューションのサービスの一環として、セガが1988年に発売したゲーム機「メガドライブ(米国での製品名は「Genesis」)」やハドソンとNEC(旧:日本電気ホームエレクトロニクス)が共同開発し、1987年に発売した「PCエンジン(米国での製品名は「TurboGrafx-16」)」用に制作されたゲームタイトルをRevolution向けにダウンロードできる「バーチャルコンソール」サービスを提供するという。

 任天堂が他の会社のコンテンツを利用するとは!


 レンタルビデオで昔のビデオが見られるのに、ゲームは何故それがなかったのか?それはゲームが文化と見なされていなかったからだと思う。8色のドット絵から256色の2D、1秒間の描画速度の向上、3D化→超美麗化という進化が超高速で流れていく中で、その表現手段の向上が焦点に当てられていた。8色の2Dよりも256色の2D表現のほうが良い、3Dのテクスチャの枚数が多く、滑らかな方が良い、といった流れである。これは芸術の論点で見るとおかしいと思う。絵は画材を多く使用しない絵は流通しない、楽器はたくさん使用しない音楽は流通しないと言っているのとほとんど同じだろう。実際には、絵には色彩を多く使った絵もあればモノトーンだけで表現する絵もある。緻密に描かれるものもあれば、抽象的なざっくりした表現で描かれる事もある。


 ゲームの表現手法が一巡して古いものでも語り続けられるものが、これから増える良いきっかけだと思うし、ゲームが文化と見なされるのに欠かせないプロセスだと思う。あるいは、古い表現手法で新作を発表するクリエーターも現れる可能性も高いと思った。