内田樹の研究室: 即戦力といわれても

 企業が即戦力を求めていて、少子化で喘ぐ大学側もそれを中心にすえるような教育方針にシフトする傾向にあり、それは間違いだと言う話。
 会社が一から教育した人間が良いとも言っている。このロジックに習えば、今就職活動をしている人は志望動機で教育制度が良さを挙げないようにしながら、密かに教育のよい会社を選ぶとよい、という事になる。他にも勉強になる事柄たくさん。微妙に論理のすり替えのような部分も読みようによってはあるから疑いながら読むのも良い。


その中に出てくる働く過剰という本に興味を持った。

働く過剰 大人のための若者読本 日本の〈現代〉12

働く過剰 大人のための若者読本 日本の〈現代〉12

去年の10月に出た最近の本なんですね・・・
http://blog.tatsuru.com/archives/001500.php

出版社 / 著者からの内容紹介
若者と労働をめぐる言説は多い。「ニート」「即戦力」「コミュニケーション能力」「自己実現」「過重労働」……。▼しかし、それは責任を放棄した大人が作り出したプレッシャーではないのだろうか。いわれなき圧迫に翻弄される若者たち。その背後には日本社会の階層化も忍び寄っている。

企業の本音、支援現場の声、そして豊富な最新データを総合した本音の革新的論考。「ニート論」の火付け役にして労働経済学の第一人者による「現代若者論」の集大成。

 この手の本には珍しく、アマゾンの書評では4点以上を記録していて、概ね好評みたい。
入社を前に、就職前に働くとは何かを考えるのによい本っぽい研究終わったら読もう。